すぐに操作が覚えられ、簡単に操作でき、かつ複数の細胞集団をチューブやプレートへのソーティングが標準できるセルソーターが必要であれば、卓上型セルソーターCytFLEX SRTが最適です。 CytoFLEX SRTは名前のとおり、ご好評いただいているフローサイトメーターCytoFLEXファミリーに新たに加わった製品で、CytoFLEXと同じ光学系をベースに設計されています。
つまり、高感度なマルチカラーアプリケーションに対応する性能を持つことを意味し、実際に、CytoFLEXアナライザーシリーズは多くのライフサイエンス関連の研究機関や製薬企業にてマルチカラー解析に採用されています。
CytoFLEX SRTは卓上型のソーターで、幅広いソーティングニーズの必要条件を満たすことができます。また、CytoFLEXファミリーと同様、セットアップや操作を簡易化する革新的なテクノロジーを採用していますので、研究者の皆様は研究に集中することができます。この装置は、最大4レーザー15カラーで構成され、細胞間のわずかな差を特定し、細胞を分取することができます。アボートされる細胞を捕捉する機能を含め、4つのソートストリームそれぞれに対して異なる組み合わせのソート設定を用いて、複雑なソートロジックを組むことが可能です。ロジックは、ソフトウエア上で、ソートストリームごとに任意のゲートを指定するだけで設定が完了します。
CytoFLEX SRT用CytExpertソフトウエアの特長は、革新的なセットアップ、モニタリングおよびストリーム メンテナンス システムによる自動化されたワークフローです。初めてのユーザーでもシステムの操作方法を短時間で容易に習得できますので、より多くの時間を研究に費やすことができます。搭載されたアルゴリズムがリアルタイムでキャリブレーションを行いますので、周囲温度および粒度分布を考慮した正しいドロップディレイが設定されていることを確認できます。ストリームは液滴が目的のチューブまたはウエルに確実に到達するように調節され、自動的に常にモニタリングされます。
スタートアップからサンプルソーティングまで30分以内! |
ボタンをクリックして画面上の表示に従います。ノズルを設置し、「Next」をクリックします。システムは診断テストを完了し、加圧し、10分以内にストリームを開始します。 | |
精度管理(QC)のプロセスはCytoFLEXファミリーと同じで、QC用ビーズも同じものを使用します。この作業にかかる時間は5分未満です。 | |
ソフトウエアが液滴パラメータを定義し、サイドストリームパラメータ設定を完了します。ドロップディレイが決定され、ドロップディレイ値が与えられます。これにかかる時間は合わせて約6分です。 | |
ユーザーインターフェースにより、4つの独立したソートストリームに対して複雑なソートロジックを迅速にセットアップできます。基本的にはソートロジックは、ソートストリームごとに目的細胞のゲートを割り当てるだけで完了します。ポピュレーション、ソートモード、回収チューブの容量および目標カウントを設定します。 | |
システムシャットダウン手順では、塩の析出を防ぐため、サンプルレーンを洗い流し、フローセルを灌流します。7日間を超えるような長期シャットダウン場合は、微生物の増殖を防ぐため、システム内の液を70%エタノール液に交換します。 |
CytoFLEX SRTは、マルチカラーアプリケーションで簡単に使用できると評判のアナライザーであるCytoFLEXファミリーをベースに機器およびソフトウエア共に設計されており、CytoFLEX SRT用CytExpertソフトウエアを使用します。CytoFLEXアナライザーシリーズと同じく、ユーザーインターフェースには、マルチカラーフローサイトメトリーアプリケーションを容易にする機能を引き継いでいます。
CytoFLEX SRTの検出器構成は、CytoFLEX S のV–B–Y–Rシリーズを拡張したもので、黄緑色レーザーと紫色レーザーに1つずつチャネルが追加されています。このアナライザーとセルソーター両方を並行して使用することで、ソーター実行前にアナライザーを用いてソートゲーティング戦略を設計することができます。セルソーターのセットアップに要する時間を短縮するために、CytoFLEX SのCytExpertのテンプレートをCytoFLEX SRTに移行することが可能です。
ソートキャリブレーションにより、システムは最適な液滴ブレイクオフポイントおよび最適なサイドストリームを設定し、ドロップディレイ値を自動設定(自動ドロップディレイ)することが可能です。ソフトウエアが自動メンテナンス機能で1分以内に回復できないストリームの不安定性を検出した場合は、自動リカバリ機能が開始されます。
ソフトウエアの自動メンテナンス機能で1分以内に回復できないストリームの不安定性を検出した場合、自動メンテナンス機能はオフになり、システムは自動リカバリ機能を開始します。
自動リカバリでは、システムがサンプルフローを順次停止し、廃液キャッチャーを伸展させ、フローセルの消泡を開始します。自動リカバリが成功したら、システムは再び自動メンテナンス状態となり、ソーティングを自動的に再開します。自動リカバリが失敗した場合はソーティングが停止しますので、ノズルホルダの洗浄、ソートキャリブレーションの実施など、ユーザーの介入が必要となります。
(右図)自動メンテナンスおよびリカバリ:ソートキャリブレーション後、液滴ブレークオフポイントが設定されます(緑線)。ストリームの不安定性が検出された場合、システムはモニターモードとなり、ストリームの再構築を試みます。ソーティング中、ストリームを再構築できなければ、システムはリカバリモードを開始します。
セルソーター専門の オペレータが不要 |
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サンプルの損失による 生産性の低下を回避 |
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高額な メンテナンス費用の削減 |
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セルソーターの 稼働停止時間の低減 |
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セルソーターCytoFLEX SRTは、9種類の蛍光検出器の構成でご提供しています。最大蛍光検出数は、405 nm(Violet:紫)レーザーで5カラー、488 nm(Blue:青)レーザーで2カラー、561 nm(Yellow Green: 黄緑)レーザーからの5カラー、638 nm(Red:赤)レーザーで3カラーです。必要に応じて交換可能なバンドパスフィルターが15個付属しています。
研究ニーズの変化に応じて、アクティベーションキーを購入することで簡単にレーザー、蛍光チャンネル数をアップグレードすることができます。
製品番号 | 構成 | レーザー数 | 蛍光検出器 | |
C71883 | V5-B2-Y5-R3 | 4 | 15 | |
C85214 | V4-B2-Y4-R3 | 4 | 13 | |
C85213 | V3-B2-Y3-R2 | 4 | 10 | |
C71884 | V5-B2-Y5-R0 | 3 | 12 | |
C71885 | V5-B2-Y0-R3 | 3 | 10 | |
C71886 | V0-B2-Y5-R3 | 3 | 10 | |
C71887 | V5-B2-Y0-R0 | 2 | 7 | |
C71888 | V0-B2-Y5-R0 | 2 | 7 | |
C71889 | V0-B2-Y0-R3 | 2 | 5 |
※別途、ワークステーションとモニターが必要です。構成はお見積り依頼よりお問合せください。
製品名 | CytoFLEX SRT |
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搭載レーザー(波長/出力) | Violet:405 nm/90 mW、Blue:488 nm/50 mW、Yellow:561 nm/30 nW、Red:638 nm/100 mW |
検出器 | 製品名 |
解析速度 | 40,000 イベント/秒 |
サンプル フローレート | 約10~100 μm/mで可変 |
蛍光検出感度 | FITC:<30MESF、PE:<10MESF、APC:<25MESF |
蛍光分解能 | rCV<3% |
寸法・重量 | 本体:w72.5 cm×D47.5 cm×H45 cm、62 kg Fluidics cart:w34.5 cm×D60 cm×H48.5 cm、13.5 kg |
消費電力 | AC 100-240 V、50/60 Hz、200 VA |
ベックマン・コールターはBaker社と共同でセルソーターCytoFLEX SRT用のSterilGARDを開発しました。これはCytoFLEX SRTのために特別にデザインされ、人的保護および製品保護基準への適合性が検証された、クラスIIのバイオセーフティ封じ込めキャビネットです。エアロゾル排気システムを備えています。
詳細はお問合せください。