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プレミアムモデル
Optima XPN-100 / 90 / 80
ベーシックモデル
Optima XE-100 / 90

長年培ったノウハウを集約し、確固たる安全・安心設計はそのままに、使いやすさを追求した超遠心機シリーズです。
プレミアモデルOptima XPNでは、初心者をアシストする頭脳 eXpertを搭載し、密度勾配遠心などを強力にサポートします。また、GLP/GMPに対応するデータマネジメント機能も備えています。
タンパク質、エクソソーム、遺伝子、細胞内小器官やウイルスなどのライフサイエンス系分野だけでなく、ナノ粒子などの工業系分野での研究・開発も幅広くサポートします。基礎研究から品質管理・生産ライン用途まで、さまざまなニーズにお応えします。

フロア型超遠心機 Optima X

特長

1.安全・安心

各種国際規格対応

  • CEおよびCSAマーキング規格
  • ISO 13485認証工場での製造
  • 国際規格IEC 61010-2-020適合
  • EMC指令 EN61326規格

想定される最大事故(MCA)時、チャンバーの外にどのような部品も飛び出しません*1

超遠心機の蓋に1cm超の厚さの鉄板を採用しています。さらに、切れ目のない一枚構造の約1cmの鉄板と太いボルトで、遠心機の蓋を強固にカバーしています。この結果、たとえ100,000 rpmで遠心中に事故が起きたとしても、ロータを含めてどのような部品もチャンバーの外に飛び出ることはありません。

また、940 mm x 681 mmの広いフットプリントを採用し、重量をあえて485 kgと重くすることで、遠心機が大きく動いて、周囲にぶつかる可能性を最小限に留めました。

*1:第三者機関のNRTL(Nationally recognized test lab、国際認定試験ラボ)であるCSA(Canadian Standards Association)に委託して、安全性テストを実施しています。

運転中にリーク等でインバランスが起きても安全に止まります

運転中にリーク等によりインバランスが発生した場合、安全に遠心を終了することが重要となります。このために、インバランスに耐える機構が重要となります。

フレキシブルシャフトドライブとインバランス・トレラント・ドライブシステムを採用することで、対角位置のサンプル量の差を5 mLもしくは10%まで許容して遠心できます。このことにより、インバランスが起こったときの安全性が担保されます。

スウィングロータのミスフックを防ぐため、トップローディング式を世界で初めて開発しました

スウィングロータのミスフックは重大な事故につながる可能性があります。そこで、そのミスフックを防ぐ目的で、原理的にミスフックが起こらないトップローディング式を世界で初めて開発しました。また、SW 32 TiとSW 32.1 Tiは、90°まわすだけでバケットの蓋が閉まる機構を採用し、蓋の密閉ミスによるインバランスを防ぎます。

SW 32 Ti 32,000 rpm, 175,000 xg, 6本 x 38.5 mL
SW 32.1 Ti 32,000 rpm, 187,000 xg, 6本 x 17 mL

チャンバー内の温度制御を±0.5℃で厳密に保つことで、セシウムクロライドの結晶化事故を防ぎます

セシウムクロライドを密度勾配媒体として使用する際の留意点として、遠心中に結晶化することを防ぐ必要があります。このため、セシウムクロライドとロータの最高回転数でプロットした曲線を使って最高回転数を求めます。この曲線は、温度によって異なります。つまり、温度により結晶化しない最高回転数が異なります。このため、チャンバー内の温度を正確に制御する必要があります。

独立した2系統の温度センサ(ラジオメータ&サーミスタ)で、チャンバー内のロータ温度を確実にモニタリングします。万一、遠心中に1系統が故障した場合でも、もう1系統がモニタリングを続け、安全に遠心を終了します。

3つのオーバースピード防止機能で安全

ダイナミック・ロータ・イナーシャチェック(DRIC):遠心中のロータ回転エネルギーを算出することでロータを認識。回転数の設定が正しいかチェックし、適正な回転数に修正します。

光センサオーバースピードディスク:オーバースピードディスクを光学的に読み取ることで、ロータの許容最高回転数をチェックし、回転数を制御します。

磁気センサ回転モニタ機能:スピンドルの回転を磁気センサによりモニタリングする磁気センサ回転モニタ機能も有しています。

安心の長期保証

ドライブユニット:完全10年保証

ロータ:5年保証

本体:最大3年保証(1年保証 + 延長保証 最大2年間)

線間電圧ハンドリングシステムで突然の停電にも対応

突然の停電時や85 VAC以下の低電力状況になった時、ロータは急速に停止をせず、ブレーキなしの惰性で回転を継続します。そのため、復電時には停止させるか、運転を継続させるかを判断することができます。

また、180~264 VACの自動電圧切換システムを搭載しています。

2つのPharma Grade滅菌フィルタ(Pall社製)を使うことで、100%封じ込めます

通常のHEPAフィルターでは95〜99%の封じ込めですが、Pharma Grade滅菌フィルタを用いることで100%の封じ込めを実現しています。また、空気の流れの入口と出口の2か所にフィルタを設置しているので、もし逆流した場合でも安心です。

2.使いやすさ

ハードウェア


広い作業スペース

ロータ設置スペースを従来よりも広く確保し、サンプルロードがより安全・安心に行えます。

ロータの脱着のための本体デザイン

人間工学に基づいた、ロータの脱着が簡単なインナーカーブ式(内曲式)フロントパネルは、重いロータをセットする際の身体的な負担を軽減します。

安心のバランスの許容量

インバランス・トレラント・ドライブシステムにより、対角位置のサンプル量の差を5 mLもしくは10%まで許容するため、バランス調整は目分量でOKです。

メンテナンスが最小限の真空ポンプ

水分除去システム付きの真空ポンプにより常にポンプ内オイルの水分を除去するので、メンテナンスの手間が軽減されます。

ソフトウェア


操作しやすい可動式15インチ大型LCDタッチスクリーン

15インチ大型LCDタッチスクリーンを採用し、簡単に操作できます。タッチスクリーンモニタは垂直・水平方向に最大45°まで可動でき、視認性と操作性をアップしています。

困ったときのヘルプ機能

日本語ヘルプ機能搭載で、マニュアルがなくてもパネル上で問題が解決します。

留学生も安心の多言語対応

日本語を含む9か国語対応(日本語、英語、中国語、韓国語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語)で留学生も安心して使用できます。

ロータカタログ、チューブカタログ標準搭載

ロータカタログ、チューブカタログ標準搭載でロータごとのチューブリストが表示されます。選択したチューブの設定可能な最高回転数を自動で判定します。この結果、ロータの回転数設定ミスによるチューブ破損を減らします。

画面上部のカラーバーにて運転状況を容易に把握

画面のヘッダーの色で設定画面(青色)、遠心中および停止中(緑色)、警告メッセージ(黄色)、エラーメッセージ(赤色)といった、本体の状況が一目でわかるステータスディスプレイ機能を採用しています。

ワンタッチでRPMとRCF(遠心力)の切替可能

ロータを設定することでワンタッチでRPMとRCFを切替えでき、どちらでも簡単に設定できます。

3.マネジメント

Optima XPNは、トレーサビリティ機能が強化され、GLP/GMPに準拠した履歴管理に最適なモデルです。

運転記録などあらゆる履歴を自動記録し、外部出力可能

運転記録・ロータ使用回数・自己診断履歴・プログラムを使用者ごとに自動記録し、USBまたはEthernetを介したLAN接続の記録媒体(USBメモリやドライブなど)、プリンタへの外部出力が可能です。ログブックで管理する必要がなくなり、業務の効率化が図れます。

  • シリアルナンバーによるロータ使用履歴*1
  • システムログとして、システムの設定変更をすべて記録
  • 運転履歴、診断履歴、運転状況リアルタイムプロット
  • ステップユーザプログラム、ユーザガイドのエクスポート
  • XMLおよびCSVファイルとしてエクスポート
  • Microsoft Excelなどのスプレッドシートで閲覧可能
  • 遠心ごとに手動でコメントの入力が可能
  • 遠心履歴はユーザ、日付で絞り込むことが可能

*1 すでに販売終了しているロータについては、Optima Xシリーズではロータの登録や履歴管理はできません。

50人の使用者を3階層のセキュリティレベルから設定可能

複数のユーザが使用するラボやGMP基準遵守を要求されるラボなどに有用です。

  • アドミニストレータ、スーパーユーザ、オペレータの3階層レベルを設定可能
  • 50人までのユーザID、パスワードを設定可能
  • 電子記録・電子署名要求に対応

充実したネットワークマネジメント

EthernetによるPC接続やLAN環境へのアクセスにより、データ管理が格段に楽になります。本体設置場所から離れた居室で遠心状況をモニタリングすることにより、バイオハザード対策、時間と労力のセーブにもつながります。

  • PCまたはモバイルデバイスから遠隔モニタリングおよびコントロール可能(専用アプリケーションであるMobileFuge*2をインストールする必要があります)
  • ユーザのLAN環境に接続することで、運転履歴などのデータをネットワーク内の>任意のドライブにエクスポートすることが可能
  • ネットワーク上のプリンタでデータを印刷することが可能
  • 運転中の機器異常発生時には、登録したe-mailアドレスでアラートを受信することが可能

*2 MobileFugeは、iOSおよびAndroidに対応しています。

運転状況リアルタイムプロット機能

運転中の温度、回転数をリアルタイムにグラフプロットし可視化します。遠心分離を詳細に記録できます。プロットしたグラフもすべて本体に記録していますので、運転履歴からデータの呼び出しが可能です。

4.環境

クラス最静音、最少電力消費を実現

Quiet-drive Technologyによる51 dBA以下のクラス最静音設計

遠心中のドライブの共振を極力抑えたドライブを開発することにより、騒音を低減化して51 dBA以下というクラス最静音の運転音を実現しました。

回生ブレーキシステムを採用し、電力消費を抑制

減速中の熱エネルギーを電気エネルギーに変換することによりエネルギーを回生し、遠心中の消費電力を抑制しました。その結果、アイドリング時消費電力 60 W以下を実現(従来比最大56%カット)しました。

CFC等の冷媒ガス一切不使用

電子冷却システムを採用し、環境にやさしい冷媒ガスフリーを実現しました。

5.精度

真空内置型駆動部を採用することで高精度、高寿命を実現

駆動部がチャンバーと同一の真空系内にあるので、真空シール部のない長寿命設計です。また、駆動部がチャンバーと同一空間にあることで、高精度な回転制御が可能になりました。その結果、高い再現性はもちろんのこと、密度勾配遠心の際に重要となるソフトな加減速が可能です。

6.高性能ソフトウェア(プレミアムモデルOptima XPNのみ)

遠心シミュレーションソフトウエア“eXpert”

eXpertソフトウエアではESP(Efficient Sedimentation Program)機能により、プラスミドDNA、RNA、タンパク質、ウィルスなど、さまざまなサンプルを密度勾配遠心法で遠心する際の条件をシミュレーションや計算をすることができます。

  • ショ糖密度勾配遠心シミュレーション表示
  • 密度勾配遠心条件作成
  • ペレッティングシミュレーション表示
  • ロータ置換条件検索
  • 遠心結果または分子量からの沈降係数算出
  • 沈降係数からのペレッティング時間算出

その他 便利機能

  • 運転開始日時、終了日時を指定できるディレイスタート機能
  • チューブの化学薬品耐性表搭載
  • ステッププログラムのインポート機能

仕様

  ベーシックモデル
Optima XE シリーズ
プレミアムモデル
Optima XPN シリーズ
品番 XE-100 XE-90 XPN-100 XPN-90 XPN-80
最高回転数 100,000 rpm 90,000 rpm 100,000 rpm 90,000 rpm 80,000 rpm
最大遠心力 802,000 ×g 694,000 ×g 802,000 ×g 694,000 ×g 548,300 ×g
最大容量 6 × 250 mL 6 × 250 mL 6 × 250 mL 6 × 250 mL 6 × 250 mL
15インチ大型LCDタッチスクリーン
日本語対応
ベックマンローター互換性
回生ブレーキシステム
Biosafetyシステム
シリアルによるローター管理
リモートコントロール
ユーザID、パスワード設定
アクセス権限設定
電子署名
運転履歴エクスポート
eXpertシミュレーションソフトウェア
運転状況リアルタイムプロット機能
ユーザプログラム
 

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Optima Xシリーズ対応ロータ一覧

ポジショニングマップ

フィルター:

固定角ロータ

型式
対応遠心機
最高回転数
(rpm)
最大遠心力
(×g)
容量
(本数×mL)
チューブ・
アダプタ
一覧(PDF)
見積

Type 100Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
100,000 802,000 8×6

Type 90Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
90,000 694,000 8×13.5

Type 70Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
70,000 504,000 8×39

Type 70.1Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
70,000 450,000 12×13.5

Type 50.4Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
50,000 312,000 44×6.5

Type 50.2Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
50,000 302,000 12×39

Type 45Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
45,000 235,000 6×94

Type 42.2Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
42,000 223,000 72×0.23

Type 25

  • Optima XPN
  • Optima XE
25,000 92,500 100×1

Type 19

  • Optima XPN
  • Optima XE
19,000 53,900 6×250

スウィングロータ

型式
対応遠心機
最高回転数
(rpm)
最大遠心力
(×g)
容量
(本数×mL)
チューブ・
アダプタ
一覧(PDF)
見積

SW 60Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
60,000 485,000 6×4.4

SW 55Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
55,000 368,000 6×5

SW 41Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
41,000 288,000 6×13.2

SW 40Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
40,000 285,000 6×14

SW 32.1Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
32,000 187,000 6×17

SW-32Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
32,000 175,000 6×38.5

SW 28.1

  • Optima XPN
  • Optima XE
28,000 150,000 6×17

SW 28

  • Optima XPN
  • Optima XE
28,000 141,000 6×38.5

近垂直ロータ

型式
対応遠心機
最高回転数
(rpm)
最大遠心力
(×g)
容量
(本数×mL)
チューブ・
アダプタ
一覧(PDF)
見積

NVT 100

  • Optima XPN
  • Optima XE
100,000 750,000 8×5.1

NVT 90

  • Optima XPN
  • Optima XE
90,000 645,000 8×5.1

NVT 65.2

  • Optima XPN
  • Optima XE
65,000 416,000 16×5.1

NVT 65

  • Optima XPN
  • Optima XE
65,000 402,000 8×13.5

垂直ロータ

型式
対応遠心機
最高回転数
(rpm)
最大遠心力
(×g)
容量
(本数×mL)
チューブ・
アダプタ
一覧(PDF)
見積

VTi 90

  • Optima XPN
  • Optima XE
90,000 645,000 8×5.1

VTi 65.2

  • Optima XPN
  • Optima XE
65,000 416,000 16×5.1

VTi 65.1

  • Optima XPN
  • Optima XE
65,000 402,000 8×13.5

ゾーナルロータ

型式
対応遠心機
最高回転数
(rpm)
最大遠心力
(×g)
容量
(本数×mL)
チューブ・
アダプタ
一覧(PDF)
見積

Ti-15

  • Optima XPN
  • Optima XE
32,000 102,000 1675

特殊ロータ

型式
対応遠心機
最高回転数
(rpm)
最大遠心力
(×g)
容量
(本数×mL)
チューブ・
アダプタ
一覧(PDF)
見積

CF-32Ti

  • Optima XPN
  • Optima XE
32,000 102,000 430