細胞培養の自動化(播種、培地交換、継代)

細胞培養は、生物学の基礎研究、創薬のいずれにおいても不可欠な側面です。近年、細胞培養の複雑化やサンプル数の増大に伴い、研究者が細胞の維持にかける労力は増加する一方です。
ラボラトリーオートメーションシステムBiomekシリーズは、さまざまアッセイの自動化を行うことが可能な高い拡張性を持つ自動分注システムであり、細胞培養に関する幅広いアプリケーションにも対応することが可能です。細胞の維持に必要な、播種、培地交換、継代、培養のワークフローを自動化することにより、複数の実験者間のばらつきを抑えその後のアッセイの信頼性を上げることが可能なこととともに、研究者の細胞株の維持のために費やす時間を大幅に削減すること可能です

さまざまなフォーマットに対応する柔軟な分注機構

自動分注機Biomekシリーズは広範な実験ステップを自動化することが可能です。いずれの機種でも細胞培養用の自動分注プラットフォームとして活用することが可能です。96あるいは384ウェルベースでの培養の場合、Biomek NXPおよびBiomek FXPのマルチチャンネルヘッドにより、ハイスループットに処理することが可能です。その他、6 - 48 ウェルプレートでの培養には、Biomek NXPおよびBiomek FXPのSpan8ポッドやBiomek 4000により、アクセスすることが可能です。また自動化に適したフラスコを用いることにより、さらに広い培養面積での培養も自動化することが可能です。

自動化のワークフローを広げるIntegration System

ベックマン・コールターのラボラトリーオートメーションプロダクトは分注機単体での使用でも十分な機能を発揮しますが、周辺機器を統合していくことにより、機能を拡張することが可能です。
CO2インキュベーターを接続することにより、培養をワークフローの自動化が可能となり、またプレートホテルなどを接続することにより、より大量のサンプルの処理や長期間にわたるワークフローの自動化が可能となります。
さらにベックマン・コールターのVi-CELL XR 生死細胞オートアナライザーを接続させることにより、細胞数および細胞生存率を自動的に測定することができ、細胞数を自動的に揃えての継代ステップなども実行できます。
その他、プレートリーダーやセルイメージャーなどの測定装置を接続することにより、さまざまな解析方法での培養細胞のモニターや培養した細胞を用いたアッセイにおけるデータ取得を自動化ワークフローに組み込むこともできます。
これらの装置の統合は、自由にカスタマイズすることができます。もちろん、購入後のシステムの組み換えや拡張も可能です。

アッセイの自動化の実現をサポートする強力なソフトウェア

Biomek Softwareは全ての機種のBiomekに共通したソフトウェアであり、分注機を制御するだけでなく、アッセイの自動化を行うためのプログラム(メソッド)を作成するための開発環境でもあります。分注の細かな設定や演算機能を用いた設定などが可能で、ハードウェアの機能を最大限に引き出しユーザーの求める動きを実現するとともに、プログラム経験のないユーザーにも簡単に使用できるよう設計されています。
また、SAMI EX Workstation Softwareは、インテグレーションシステムのメソッド作成を非常にシンプルにします。1バッチ分のワークフローを作成するだけで、複数バッチの実行のための最適な動作スケジュールを自動的に作成し、実行することができます。
さらに、SAMI Process Management Softwareを使用することにより、複数日または複数週のアッセイのスケジュールを組み立てることも可能です。カレンダービューで長期にわたるアッセイも視覚的にスケジュールすることができ、複数日の維持培養などのワークフローを正確な計画をサポートします。

アプリケーションノート

Biomek による細胞培養の自動化 - マウス ES 細胞の安定的な維持培養 -
Biomek FXPを含むインテグレーションシステムを用いて、マウスES細胞の維持培養を自動化しています。6ウェルプレートでの培地交換、継代のためのトリプシン処理、細胞数測定、細胞数をそろえた継代を自動化しています。10回の継代を行っても、手動操作と顕著な差は見られず、90%を超える細胞の生存率および未分化率が維持されました。

Automation of Multi-Day Cellular Applications
Biomek FXPを含むインテグレーションシステムを用いて、384ウェルプレートでのマウスES細胞から胚様体 (EB)の形成、96ウェルプレートへの移行、心筋細胞への分化に至る工程を自動化しています2バッチの系をそれぞれ1日ずらしてデザインした計画をSAMI Process Management Softwareで組み、実行しました。いずれのバッチも99%以上のEB形成率、65%以上の分化率を示しました。

Biomek FXP による3 次元細胞培養とスクリーニングの自動化 - イメージングおよびフローサイトメトリーによる解析 -
Biomek FXPを含むインテグレーションシステムを用いて、Perfect3D Hanging Drop Plateでがん細胞スフェロイドの形成、化合物の添加、PI染色およびアポトーシス検出用のカスパーゼ活性測定蛍光プローブでの染色、スフェロイドの分散などの工程を自動化しています。その後、セルイメージャーImageXpress MicroおよびフローサイトメーターGalliosで測定し、良好な結果が得られています。

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ベックマン・コールターではお客様のアッセイや必要なスループット、ご予算に合わせて最適なシステムを提案させて頂きます。
自動化でのワークフローの改善にご興味のあるお客様はぜひ一度、ベックマン・コールターまでご相談ください。

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