スウィングロータ

スウィングロータは沈降経路が長いため、密度勾配遠心の分離能がよい利点があります。

スウィングロータでは、バケットが停止時は垂直、遠心中は水平となります。固定角ロータでは、遠心沈降中の粒子の動きは、はじめは遠心方向に移動し、次にチューブ側面に沿ってチューブの底に集まるため、吸着性の強い粒子の場合は一部の粒子が側面に付着したままになってしまいます。このような場合にもスウィングロータを使用すれば、粒子が遠心力方向にダイレクトに沈降してゆくため、チューブ側面に付着する粒子を最小限にすることが可能です。

大量サンプルを低速で分離するのに理想的であり、サンプルを密度勾配遠心する場合に特に有用です。

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