| インタビュー

【後編】エクソソーム実験の基本

4. まとめ : heterogeneityの解析がブレイクスルーに

吉岡先生:エクソソームのheterogeneityは、放出元の細胞の種類や状態などによって広範にわたるといわれていますが、現在その詳細はほとんどわかっていません。例えば、マーカー分子1つをとっても、その分子がエクソソーム標品のすべての粒子に存在するのか、それとも特定の性質を持った粒子にしか存在しないのか、現在の解析方法ではなかなか判別できません。WB、プロテオーム、マイクロアレイ解析では、得られたエクソソーム標品のタンパク質または核酸をホールとして解析に用いるので、個々のエクソソームに関する情報は得られません。この分野の研究にブレイクスルーをもたらすとすれば、それは、シングルエクソソームの解析ができるような技術であると考えます。

個々のエクソソームの性質が確認できてそれを選択的に回収することが可能となれば、それこそ基準物質も同定できるでしょうし、治療への応用も格段に進歩すると思います。この展望については、今後の技術の進歩に期待するところです。

1 2 3 4 5 6
東京都江東区有明3-5-7 TOC有明ウエストタワー
© Beckman Coulter, Inc All rights reserved.