生死細胞オートアナライザーVi-CELL XRによる
Jurkat細胞の生存率、生細胞濃度測定

Jurkat Cells

Jurkat細胞は、ヒトT細胞性白血病由来の細胞株です。この細胞は、ネクローシスと比較し、アポトーシスによる細胞死の誘導により高い反応を示すため、シグナル伝達のパスウェイ解析において、よく用いられます。

Instrument Settings

Vi-CELL XRを使用する場合、大半の細胞は、デフォルトのCell type (解析パラメータ)で解析することができます。特定の細胞株を測定する場合は、これらの解析パラメータを変更する必要があります。Vi-CELLソフトウェアは、ユーザー自身で細胞株に合わせたCell Typeを簡単に作成・編集することができます。細胞株に合ったCell Typeの選択もしくは作成により、正確な結果を得ることができます。Jurkat細胞のCell Typeの設定は以下のとおりです。

Vi-CELL XR
  • Minimum diameter (microns) = 6
    最小サイズ(小さいデブリスやapoptotic bodies を解析から除外します)
  • Maximum diameter (microns) = 50
    最大サイズ(測定対象以外の生細胞、死細胞、デブリスを解析から除外します)
  • Number of images = 50
    撮像枚数
  • Aspirate cycles = 1
    吸引数(正確に一定量を測りとる前の、ミキシング回数を設定します。細胞試料溶液を確実に再縣濁するステップになります)
  • Trypan blue mixing cycles = 3
    トリパンブルーMix回数(トリパンブルー染色液添加後のMix回数を設定します。壊れやすいサンプルの場合、少なく設定します)
  • Cell brightness (%) = 85
    細胞輝度(どの程度の暗さの部分までを物体として認識するかCell Brightnessの値をより高く設定すると、より薄い部分までを物体として認識します)
  • Cell sharpness = 100
    細胞シャープネス(どの程度のピントが合っていないもしくは、細胞膜がはっきりしない対象物を認識するのか設定します)
  • Viable cell spot brightness (%) = 75
    生細胞スポット輝度 (Viable cell spot areaと共に生細胞判定に使用します)
  • Viable cell spot area (%) = 5
    生細胞スポット領域 (Viable cell spot brightnessと共に生細胞判定に使用します)
  • Minimum circularity = 0
    最小真円度 (細胞の真円度を規定し、死細胞の判定に使用します。)
  • Decluster degree = Low
    クラスタ分離度(凝集した細胞の分離クラスを設定できます。)
Jurkat細胞の測定結果
図1. Jurkat細胞の測定結果

Results

Vi-CELL XRの測定結果は、Vi-CELLソフトウェアの右側(Results Section)に表示されます(図1)。細胞生存率は95.6%、総細胞濃度は1.05×106細胞/mLでした。Vi-CELL XRを使用することで、生細胞濃度、平均細胞径、サイズ分布、および平均真円度も同時に解析する事ができます。細胞画像を保存することで、今後の再分析に備える事ができます。

Conclusions

生死細胞オートアナライザーVi-CELLXRは、マニュアル測定によるバラつきを無くし、測定の標準化を行います。Vi-CELL XRを使用することで、最大で100個枚の画像を撮像および解析する事ができます。細胞の総解析数は、マニュアルの15~30倍であり、統計的に信頼性の高いデータが得られます。何より、マニュアル法に内在する主観的な性質を取り除く事で、再現性の高い解析が可能になります。