トリパンブルー染色法は、細胞の生死判定、計数を行う方法として広く受け入れられていますが、従来のマニュアル計測は、測定時間や人件費が必要など多くの問題を抱えています。測定者の主観的な判断、ピペッティング操作の付近位置、不十分な混合のエラーなどにより、同一の細胞サンプルを計測している試験者間においてもばらつきが大きく、結果が異なることがあります。また一般的にマニュアル計測では、数百程度の細胞しか測定せず、統計的に信頼性が低い結果となることがあります。
Vi-CELL BLUでは、マニュアル操作で行っていたサンプル染色から計数・生死判定に至るプロセスを全自動で行うため、貴重な時間を他の業務・研究に費やすことが可能です。
少量・大量の細胞培養液中の細胞を正確に計測し、様々な細胞の計数条件を登録することで、誰が測定しても、同じ条件で細胞の計数を行います。また、自動化によりデータのばらつきを抑えます。
取得データに関して、いつ、誰が、どのような解析を実施したかを詳細に記録するため、記録情報は、研究結果における再現性の試験時に活用できます。
試験者間のバラツキ
全自動セルカウント:0.46 マニュアル:2.81
全自動セルカウントを使用することで測定精度を大幅に向上することが可能です。
リキッドハンドリングシステムとイメージングテクノロジーによって、細胞染色からサンプルの吸引、試薬のハンドリング、画像解析から機器の洗浄に至るまでのプロセスを自動化しています。
ハイスピードカメラにより、サンプルの流れを止める必要がなく、フローセル内のサンプルを撮影します。その結果サンプル解析の時間が短くなり、高速測定を実現しました。
チューブの長さと内径を小さくすることで、少ないサンプル量で分析が可能です。
96ウェルプレート対応で大量のサンプル測定が可能
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、 電子記録と電子署名に必要な要件を21 CFRPart 1 1で規定しました。Vi-CELLのような分析機器は電子記録を生みだすため、21 CFR Part 11 に規定されたルールを遵守しなければなりません。Vi-CELLBLUはこれまで以上に、ルールに対応したシステムで構成されています。
製品名 | Vi-CELL BLU |
---|---|
オートサンプラー | 24ポジションカロ―セル 96ウェルプレート |
標準測定時間 | 通常モード : 130秒 高速モード : 90秒 (標準:100画像、2×106 cells/mL) |
サンブル必要量 | 170 μL(Fast モード) 200 μL(Normal モード) |
測定濃度範囲 | 5.0×104 ~ 1.5×107 cells/mt. |
測定サイズ範囲 | 2 ~ 60 μm |
再現性 | ±5%以内(2.0×106個/mL以上 同一サンプル定) |
セルタイプ設定 | 最小径、最大径、細胞シャープネス、 真円度、クラスター分離度、生細胞プライトネス、 生細胞スポットエリア、吸引回数、ミキシング回数、デクラスター機能、画像解析数、濃度補正機能 |
そのほかの機能 | 細胞クラスターカウント バブルカウント 取得画像による個々の細胞の情報表示 |
OS | Windows 10 |
電源 | 50 W、60 W(最大) AC: 100 ~ 240 V、2.5 A、50~60 Hz |
設置温度 | 13 ~ 37 ℃ |
重量 | 28 kg |
サイズ | 420(W)×540(D)×450(H)mm |