展示会・学会

第26回 日本サイトメトリー学会学術集会

  • 参加
  • ライフサイエンス分野

7月23日(土)と24日(日)に九州大学で開催されます「第26回日本サイトメトリー学会学術集会」にて、製品展示とランチョンセミナーを行います。
一般的なバイオフード内に設置できる、コンパクトサイズながら4レーザー13カラーまでのハイパフォーマンスなフローサイトメーターCytoFLEX / CytoFLEX Sを展示します。マルチカラーフローサイトメーターに最適な抗ヒト抗体も合わせて展示します。
また、オーストラリア・ウロンゴンで開催された、HLDA10の最新情報(CD1~CD371)をまとめた、抗体の選択、抗原の確認などに便利なポケット版CDチャートも配布します。
ぜひ、ベックマン・コールターのブースへお立ち寄りください。

第26回 日本サイトメトリー学会学術集会 詳細情報


第26回 日本サイトメトリー学会学術集会 企業展示

第26回 日本サイトメトリー学会学術集会 ランチョンセミナー

  • 日時
    2016年
    7月24日 (日) 12:00 ~ 13:00
  • 会場
    九州大学医学部百年講堂 大ホール
  • 演題
    【演題】
    細胞マーカーによる小児白血病のタイピングから新規遺伝子異常へのアプローチ

    【演者】
    清河 信敬 先生  国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 小児血液•腫瘍研究部 部長

    【司会】
    高野 邦彦  ベックマン・コールター株式会社 ライフサイエンス事業部マーケティング本部

  • 資料

    要旨
     わが国の小児白血病•リンパ腫の治療は、日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)の臨床研究として国内で完全に統一されている。細胞マーカー検査も、成育医療研究センター、三重大学、大阪大学の3施設の共同により、2012年末から同一の検査項目と抗体を用いた、完全に共通のプラットフォームによるJPLSGの中央診断が開始され、現在、国内で発症する小児白血病の患児のほぼすべてが、このシステムで診断されている。この中央診断では、研究的・探索的内容を含む標準54項目の検査が行なわれ、保険診療では不十分な検査内容をカバーしてWHO分類に準拠した診断を可能にし、臨床研究の質の向上や、わが国における白血病発症の実態の解明に大きく貢献している。
     急性リンパ芽球性白血病(ALL)急性白血病は、種々の複合的遺伝子異常によって生ずる、多様な疾患群で、発症の主要原因と考えられる遺伝子異常(主に融合遺伝子や染色体数の異常等)によって、白血病細胞の生物学的特性や臨床特性が規定される様々な疾患entityを含む。遺伝子異常と細胞マーカー所見は密接に関係しており、例えば、B前駆細胞性(BCP)-ALLの中で予後不良なBCR-ABL1陽性のPh1-ALLの場合はCD66cおよび骨髄系抗原陽性であり、治療反応性が良く予後良好な症例が多いETV6-RUNX1陽性症例の場合はCD13 and/or CD33陽性を示すことが多い。このように、主要な既知の遺伝子異常については、それぞれの特徴的な細胞マーカー所見と臨床特性についての知見が集積されている。しかし、BCP-ALLの約1/3〜1/4はB-others と総称され、発症にかかわる遺伝子異常が不明である。これに対して、近年の次世代シーケンス等の解析技術の進歩により、従来、遺伝子異常が検出されなかった症例群について、その異常が次々と解明され、新たな疾患entityの存在が明らかになってきた。もっとも代表的な例は“Ph-like ALL”であり、B-othersの中でBCR-ABL1以外のチロシンキナーゼ関連キメラ遺伝子を有する予後不良な亜群が一定の割合を占めることが明らかにされている。演者らのグループも、BCP-ALLの新たな疾患entityについて、細胞マーカーと遺伝子異常の相互の観点からの解明を行なってきており、“Ph-like ALL”はマーカー所見でもPh1-ALLに類似した特徴を示すことを明らかにし、その新規キメラ遺伝子としてATF7IP-PDGFRBを世界で始めて報告した(Br J Haematol. 2014;165:836)。また、それ以外でも、小児のALLの1%を占める新たな新規キメラ遺伝子としてEP300-ZNF384を世界に先駆けて報告し、EP300-ZNF384および既知のZNF384関連キメラ遺伝子陽性症例はCD10陰性あるいは弱陽性かつCD13あるいはCD33等の骨髄系抗原陽性といった極めて特徴的な細胞マーカー所見を示すため、細胞マーカー所見の結果から容易にそのキメラ遺伝子の存在が予測可能であることを示している(Leukemia. 2015;29:2445)。現在、B-othersの遺伝子異常の解明は加速的に進んでおり、近い将来、その全貌が明らかになるとともに、特徴的な細胞マーカー所見によって遺伝子異常のタイプを正確に予測することで、より適切な治療法の選択に役立つことが期待される。