トナー粒子径分布の測定方法

測定上の注意事項

1.電気的のノイズの除去

測定装置は電磁気的にクリーンな環境に設置し、場合によって、電源にはノイズフィルターをつけることが望ましい。本体のアース設置は確実にする必要がある。

2.試料溶液のコンタミ影響

電気的検知帯法は、トナーの絶対個数を実測しているのが特長であるが、その反面、他の測定法に比べコンタミ粒子が極めて少なくも、高感度で検出できるため、ダストなどの混入には十分に注意する。器具(ビーカー、ピペット、アパチャーなど)の洗浄、電解液の管理には十分に注意が必要です。洗浄した器具は、使用する電解液で共洗いする。また、電解液中の気泡でも測定されることがあり、電解液を測定ビーカーに注入する際に、泡を立たないように十分にゆっくりで入れる。自作の電解液を使用する場合には、溶存ガスが測定中に気泡化することがあり、これは誤差の要因になるので、溶液をあらかじめ減圧脱気しておく必要がある。市販している専用電解液を使用する場合は、減圧脱気は不要である。

3.アパチャーの洗浄

比較的に小さいアパチャー(100 mm以下)では,異物粒子で細孔を詰まりやすくなることがある。これを防ぐには、使用していないアパチャーを洗浄剤(ベックマン・コールター社が販売しているクレンツ)につけておく必要があり、使用しているアパチャーでも測定用の電解液をつけることが望ましい。最近の装置は、アパチャーの詰まり状態を観察し、詰まると自動的警告を出し、逆圧で自動的に詰まりを除去する機構がある。なお、詰まりは,次に示すいずれかの方法で除去できる。

  1. 逆流:詰りを解消するまでアパチャーに逆方向から液を流す。
  2. 煮沸:電流による加熱で液を沸騰させ,詰まりを除去することができる。
  3. ブラシがけ:高品質で,柔らかくて毛足の短いブラシを使って,粒子を擦りとることができる。この時,アパチャーに損傷を与えないように注意する必要がある。
  4. 超音波洗浄:アパチャーの細管に電解質溶液を満たした状態で,アパチャー部分を低出力の超音波洗浄バスに約1秒間浸す。必要に応じてこの操作を繰り返す。この方法は効果的ではあるが,アパチャーに損傷を与えてしまう可能性があるので,極度の注意を払いながら行う必要がある。

注意 : 50 mm以下のアパチャーには超音波洗浄を用いない方がよい。