トナー粒子径分布の測定方法

測定結果の表示と統計解析

近年の装置では,粒子の体積を多チャンネルで測定し、リアルタイムで粒子径分布が得られる。装置は,球相当の粒子直径と、粒子の数を計数するので,個数基準分布を体積基準分布に正確に変換することができる。また、デジタルパルス処理機能を搭載している装置では、粒子径チャンネル数を変えられるため、必要に応じていつでも最適な結果表示が可能である。粒子径分布を高分解能で測定するには、測定範囲を狭め、またはチャンネル数を多くする事が望ましい。

1.粒子径分布の表示

トナー粒子の分布幅は複写機のコピー品質に影響するので、トナーの粒子径分布を管理するには、個数分布および体積分布を用いることを推奨する。図5のように、個数分布で微粉側を管理し、体積分布で粗粉側を管理する。特に、トナーの研究開発と、重合法の品質管理においては、両分布を同時に分析することが望ましい。

2.粒子径分布の統計解析

統計解析も同様に、それぞれ個数分布および体積分布を統計することを推奨する。通常、個数分布で下限の粒子の%率を算出し、体積分布で上限の粒子の%率を計算する。また、各分布の代表値(50%径、モード径)、平均粒子径も求めることが望ましい。市販装置では、様々な統計計算がソフトウエアに組み込まれており、メニュー選択のみで統計値が入手できる。

3.結果の報告と記憶

電気的検知帯法によるトナーの測定結果は,少なくとも,次のような事項を報告書に記載することが望ましい。また、電子的に、粒子径分布(できればデジタルパルス波形データ)と共に記憶させることが望ましい。

  1. 試料の情報
  2. 試料の分散における手順,方法など
  3. 測定開始の日時,測定にかかった時間
  4. 使用したアパチャー径
  5. 測定装置の設定条件(アパチャーへの電流値,増幅率,校正係数Kdなど)
  6. 粒子径頻度・累積分布(個数基準,又は体積基準,又は面積基準)
  7. 粒子径分布の頻度リスト,粒子径分布の統計解析結果
  8. 同時通過率(同時通過の粒子数,又は試料濃度)