超遠心分析法の測定原理

はじめに

粒度分布の測定は、大別すると、コールター法や画像解析法のように、粒子1個ずつの形状情報(粒子体積や面積)を直接計測する方法と、レーザ回折・散乱法動的光散乱法のように、サンプルの集団全体に光などを照射させて、球体と仮定して、ある物理的性質から間接的に粒度分布を測定する方法があります。後者の方法は、分解能や精度が犠牲になりますが、簡便性が手に入ります。さらに後者の方法を改善させる方法として、2種類の方法を組み合わせる方法があります(粒子サイズごとに分離して、光などで検出する方法など)。 近年、シングルナノ領域の粒度分布測定の需要が高まりましたが、この領域の測定法は、動的光散乱法が主流です。動的光散乱法は、主にレイリー散乱のため、概ね粒子体積の二乗(粒子径の六乗)で増大する散乱光により、粗大粒子の混入や凝集粒子の影響を非常に受けやすく、これらの妨害物質を除去できなければ、測定精度、再現性は悪くなるという課題を抱えていました。また、測定分解能が高くないために近接した2ピークの分布を分離することはできません。