粒度分布測定の基礎知識

5. 試料の分散法

試料の分散

湿式測定の場合、試料を液体中にいかに分散するのが、粒度分布測定結果の良否であり、しかし、粒子径が小さいほど分散は困難となり、再凝集しやすくなる。

そのため安定して懸濁液を調製するには、まず試料に適した分散媒、分散剤を選択する必要がある。粒度分布測定に用いられる分散媒に要求される性質は、試料によく濡らすこと、試料が溶解しないこと、試料が膨潤や収縮を起こさないこと、試料と化学反応を起こさないことが挙げられる。

分散剤および分散媒の選定方法

よく使われる分散媒

  • 親水性:水、低級アルコール等
  • 疎水性:高級アルコール、有機溶媒(ケトン系)等

よく使われる分散剤:

ピロりん酸ナトリウム(Napp)、ヘキサメタりん酸ナトリウム(NaHMP)、リン酸三ナトリウム(TSP)、低級アルコール、アセトン、界面活性剤。

界面活性剤を使用する場合、界面活性剤を試料とよく練ってから、分散効果が高まる。

分散剤(商品)

Part No 商品名 価格(円)
6600703 分散剤タイプⅠA(非イオン性)(15mL×5本入) 25,000
6600704 分散剤タイプⅠB(非イオン性)(15mL×5本入) 25,000
6600705 分散剤タイプⅠC(非イオン性)(15mL×5本入) 25,000
6600706 分散剤タイプⅡA(陰イオン性)(15mL×5本入) 25,000
6600707 分散剤タイプⅢA(陽イオン性)(15mL×5本入) 25,000
6600708 分散剤キット(5本入) 25,000

価格はすべて税別表示です。

分散方法

主な分散装置

  • マグネチックスターラー、ミキサー
  • 超音波バス(試料を共振点に置くこと)、
  • 超音波ホモジナイザー

分散時間の決定

5~10分(150Wバス超音波)
超音波ホモジナイザー(照射時間は5分以内)

分散程度の評価

ゼータ電位による評価

pHによってゼータ電位が大きく異なる。
分散剤の添加および濃度の調整によって、ゼータ電位を制御することが可能。

沈降過程の観察による評価

粒度分布測定による評価

分散と測定時サンプリング誤差