Vol.48 超遠心機 (Ultracentrifuge)の「超(Ultra)」の本当の意味は?

今回は、誰かに話したくなるような薀蓄になります。
vol. 12で「超遠心機とは?」についてお話ししましたが、これは機械的な定義の話でした。
そもそも、超(Ultra)の意味は何でしょうか。

ロータが超早く回るから、超遠心機となったのではありません。
超かっこいいからでもありませんでした。

実は、

ノーベル化学賞を受賞したスウェーデンの科学者Svedberg(スベドベリー)が、初めて、遠心機(Centrifuge)に超(Ultra)がついた超遠心機(Ultracentrifuge)を開発しました。実はこの超遠心機は、分離用ではなく、分析用だったのです。
Svedbergは微小粒子を解析するために、高速でロータを回転させる遠心機本体に光学系を取り付けた機器を開発しました。この時、Svedbergは「光学系を備えたもの」、「単なる分離を超えたもの」という意味で「超(Ultra)」と名付けました。それが超遠心機の「超」という名前の由来です。

このため、真の意味で超遠心機メーカーと呼べるのは、実はベックマン・コールターだけなのです。

スベドベリー
Theodor (The) Svedberg
(1884年8月-1971年2月)
ノーベル化学賞受賞