Vol.47 遠心機でよく使われる用語のまとめ

遠心機でよく使われる用語について、簡単におさらいをしたいと思います。

遠心力関連用語

RCF、×g、g

RCFは、相対遠心力(Relative Centrifugal force)の略で、単位は“×g”または“g”で表されます。グラムと混同しやすいため“×g”で表現されることが多いです。これは絶対的な力の単位ではなく、「地球の重力に対して何倍の力か」という相対的な値になります。(詳しくはVol.8

最大遠心力、gmax、RCF at rmax

ある回転数で遠心した場合に発生する最大の遠心力で、最大半径のポイントにかかる遠心力を表します。単位は“×g”です。通常の論文や遠心機に表示されるRCFとなります。

*ロータの場合:そのロータの最高回転数で遠心しているときに加わる遠心チューブの底の遠心力
*遠心機の場合:その遠心機で使用可能な個々のロータの最大遠心力の中で最大の値(×g)

gav、RCF at rav

ある回転数で遠心した場合に発生する平均の遠心力で、最大と最少半径の中間のポイントにかかる遠心力を表します。

gmin、RCF at rmin

ある回転数で遠心した場合に発生する最少の遠心力で、最少半径にかかる遠心力を表します。

回転数関連用語

RPM、rpm

RPMは、Revolution/Rotation per minuteの略で、1分間当たりの回転数です。大文字RPMと小文字rpmの表記が見られますが、単位として使用する場合は小文字rpmを使用することが多いです。プロトコールを作成する際にrpmだけを記載すると、後々になってその実験を再現できなくなることがあるので注意してください。同じrpmでもロータによって遠心効果が異なるためです。(詳しくはVol.8

最高回転数

遠心機本体とロータとチューブの組み合わせにより規定される値になります。その組み合わせで許容できる最も大きい回転数になります。

*ロータの場合:そのロータで許容される最高の回転数(rpm)
*遠心機の場合:その遠心機で使用可能な個々のロータの最高回転数の中で最高の値(rpm)

遠心機本体関連用語

回転数精度

任意の回転数を維持した場合の揺らぎの精度になります。通常rpmの誤差で表示されます。
例えばOptima XEは±2 rpmですので、50,000 rpmで設定した場合、49,998 ~ 50,002 rpmで遠心しているということを表します。

ロータ関連用語

κファクタ

各ロータの回転数ごとに決まる値でサンプル量によっても変化します。 サンプル粒子が遠心沈降に要する時間の目安になる値で、異なるロータ間で同一遠心効果に補正するためにも用います。この値は遠心沈降に要する時間と比例する関係にあります。 (詳しくはVol.18

最大半径、rmax

回転軸からチューブの底部までの距離になります。最も遠心力が大きい点までの距離ともいえます。

平均半径、rav

最大半径と最小半径の中間でチューブ中央までの距離になります。

最小半径、rmin

回転軸からチューブの最上端またはサンプルの液面までの距離になります。最も遠心力が少ない点までの距離ともいえます。

沈降経路長、沈降距離

遠心中に、液面にある粒子が底部に沈降する距離になります。

沈降距離= rmax - rmin

この値は遠心沈降に要する時間と比例する関係にあります。

最高回転数の規定密度、Density rating at maximum speed

遠心機の安全性を確保するために、サンプル密度によってはロータの最高回転数に制限が加わります。規定の密度は、ほとんどのロータの場合は1.2 g/mL、一部のロータでは1.7 g/mLになります。 (詳しくはVol.30

最大容量

そのロータが遠心可能な最大容量になります。

以上、参考となりましたでしょうか。

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