Vol.39 高速冷却遠心機用なのに、超遠心機領域のロータ3種
-ベックマン・コールターの優れ物ロータ達 その4-

超遠心機のアプリケーションの中でも100,000 ×gという遠心力で使用される場合がかなりあります。
今回紹介するロータは、高速冷却遠心機用のロータであっても超遠心領域の100,000 ×gを超える遠心力のロータ3種を紹介します。
まずは次のスペックのスウィングロータの2種で、これらのバケットは超遠心機ロータと同じチタニウム製です。

スウィングロータJS-24.38
最高回転数:24,000 rpm
最大遠心力:103,900 ×g
容量:6本 ×38.5 mL

スウィングロータJS-24.15
最高回転数:24,000 rpm
最大遠心力:110,500& times;g
容量:6本 ×15 mL

ウィルスの分離は、超遠心機でSW-28やSW-32Tiというロータを使った例が最も多く、そのほとんどは100,000 ×g程度の遠心力で、ショ糖クッションを使用してペレットを回収する方法がとられています。このSW-28やSW-32Tiと全く同じ38.5mLの遠心チューブを使って、同じ100,000 ×gで遠心できるのが、高速冷却遠心機用スウィングロータのJS-24.38です。
ですので、このロータを使ってウィルス分離が行えるのはもちろん、他にはエクソソーム、細胞膜分離などの超遠心機アプリケーションを行うことができます。
また、JS-24.15は、超遠心機用スウィングロータSW-28.1やSW-32.1Tiと全く同じ遠心チューブが使えますが、こちらも同様のアプリケーションまたは、種々の密度勾配遠心に使用することができます。

また、固定角ロータで100,000 ×gを超えるものがJA-30.50Tiで、このロータはほとんどの超遠心機ロータと同じチタニウム製です。高い遠心力を利用してタンパク精製、細胞小器官またはナノ粒子などの分離に使用することができます。

固定角ロータJA-30.50Ti
最高回転数:30,000 rpm
最大遠心力:108,860 ×g
容量:8本 × 50 mL

今回紹介したロータ3種は、本年7月より販売を開始した高速冷却遠心機Avanti JXN-30、従来製品であればAvanti HP-30Iで使用することによって、その性能を出すことができる優れ物ロータです。
また、このAvanti JXN-30は4 × 1 Lの大容量ロータも使用することができ、さらにトレーサビリティ機能、リモートモニタリング機能も備えた他とは一線を画す高速冷却遠心機です。