vol.37 Avanti用高遠心力ロータ2種
-ベックマン・コールターの優れ物ロータ達 その3-

これまでも高速冷却遠心機Avantiシリーズ用のローターは、軽量大容量ロータJLA8.1000、高速スウィングロータJS-7.5などを紹介してきましたが、今回はさらに2種を紹介します。
一つ目は固定角ロータJA-14.50です。市販の50 mLコニカルチューブがこれまでになかった16本がけなのです。さらに最高回転数は14,000 rpmですが、半径rが大きいため最大遠心力は35,000 ×gにもなります。またアダプタを使用すれば15 mLコニカルチューブは勿論のこと、最近需要が多くなっている5 mLエッペンチューブも16本、1.5 mL微量遠心チューブですと最大48本を遠心可能です。
市販の50 mLコニカルチューブなどを多本数、高い遠心力で遠心する優れ物ロータなのです。

固定角ロータJA-14.50
最高回転数:14,000 rpm
最大遠心力:35,000 ×g
容量:50 mLコニカル × 16本:15 mLコニカル × 16本
:5 mLエッペンチューブ16本
:1.5 mL微量遠心チューブ48本

次の紹介するロータは、スウィングロータJS-13.1です。
このロータは50 mL丸底チューブを13,000 rpm で遠心することが可能で、その時の遠心力は高速冷却遠心機としては屈指の遠心力を誇るスウィングロータです。

スウィングロータJS-13.1
最高回転数:13,000 rpm
最大遠心力:26,500 ×g
容量:50 mL × 6本

本一口メモVol.13~15で紹介したように、ペレッティングの場合は遠心力が足りれば本来はスウィングロータが適しているのです。
右の図で上は固定角ロータ、下はスウィングロータでの遠心沈降の様子です。スウィングロータの場合、粒子はチューブの底に向かって真直ぐに沈降してゆくのでサンプルにとっては衝撃が軽くやさしい遠心になります。またチューブ壁への吸着も最小限にすることができるのです。
このメリットを活かして26,500 ×gで遠心できることは、このロータもまた優れ物ロータなのです。