vol.24 分画遠心法 (ペレッティング) について
-遠心分離法 その1-

今回から数回に分けて遠心分離法の種類とそのテクニックをご紹介していこうと思っています。遠心分離法を大まかに分類すると次のようになります。

今回は分画遠心法の中のペレッティングについてお話します。この遠心法は特別な遠心法ではなく通常、皆様が行っている遠心分離です。
右図のようなものですが、このように溶媒より重い粒子を沈降させることをペレッティングと呼びます。
ペレッティングでも必要な目的物を沈殿物から回収する場合と、不要な物を沈降させて必要な目的物を上清から回収する場合があり、前者の例としては細胞の回収、培養した細菌の集菌などがあり、後者の例は組織破砕サンプルからタンパクを精製などがあります。
このタンパク精製は、粗遠心後の上清を、さらに超遠心機で100,000 ×g、1時間の遠心を行い、この遠心力では沈降しないタンパクを上清を回収することになります。

また、上記のペレッティングとは逆になりますが、溶媒より軽い粒子を浮かせて分離回収する浮上分画という手法があります。次回はこの方法を、分離例を交えて紹介いたします。