vol.18 遠心条件の換算はどうするの?
-κファクタの意味とその利用法 その1 -

参考文献に掲載されている遠心を、異なるロータを用いて再現する場合その遠心条件(回転数、時間)はどのように設定したらよいでしょう。

多くの研究者は、g-force(相対遠心力)を同じになるように回転数を設定して同じ時間で遠心を行 います。
果たしてこれは正しい選択でしょうか?
例えば1 mLのチューブと10 mLのチューブを用いた場合、同じg-force、同じ遠心時間で遠心して も、同じ遠心効果にはなりません。
またロータ角度(チューブの挿入角度)が違えば、その他の条件が同じでも同じ遠心効果にはなりません。
これでは、チューブの大きさ、ロータの角度などに起因する沈降経路長の違いを無視してしまうのです。
そこでκファクタを用いた遠心条件の換算が必要になります。
κファクタとは、各ロータの回転数ごとに決まった値で、次の式によって計算されます。

上記の計算をしなくても、最高回転数でのκファクタはロータカタログ、ロータマニュアルなどに記載があります。その値を利用して実際の回転数でのκファクタを求める時には次の式を利用します。

そして、異なるロータ間で遠心効果を同じにするためには次の式を利用します。

つまり、文献上の遠心時間、ロータのκファクタ、および使用するロータのκファクタがわかれば、必要な遠心時間t2 は求められることになります。
以上の理論に基づいた遠心条件の換算が簡単にできるWebページがあります。
Webの各遠心機製品ページの下部にあるリンクサイトをクリックすると、換算ページが表示されます。
大切なサンプルを効率よく遠心するためにも、是非ご利用ください。

ロータの回転数⇔遠心力⇔κファクタの換算サイト(Rotor Calculation)、異なるロータ間の遠心パラメータ変換サイト(Run Time Conversion)はこちら

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