vol.12 超遠心機や高速冷却遠心機とは何回転以上ですか?
-遠心機のクラス分類について-

超遠心機とは?

「超遠心機とは、何回転以上の遠心機のことですか?」という質問を受けることがしばしばあります。
それに関しては、はっきりした定義があるわけではないのですが、1948年に誕生した世界初の分離用超遠心機BECKMAN Model Lは、40,000 rpmが最高回転数でしたので、40,000 rpm以上あれば超遠心機と言うことができそうです。

また、超遠心機の代表的アプリケーションである、タンパクの精製、ウィルスの抽出、オルガネラの分画などは100,000 ×gの遠心力を利用します。100,000 ×gを回転数に換算すると、もちろんロータによって違うのですが、おおむね固定角ロータで30,000 rpm、スウィングロータで24,000 rpmでしかないのですが100,000 ×g以上の遠心機が超遠心機であるということもできます。しかしながら、現行の超遠心機はレベルアップしており、次のような仕様になっています。

フロア型超遠心機:
80,000 rpm(548,000 ×g)~ 100,000 rpm(802,000 ×g)
卓上型超遠機:
120,000 rpm(657,000 ×g)~ 150,000 rpm(1,019,000 ×g)

世界初の分離用超遠心機 Model L
最高回転数:40,000rpm
(写真は日本1号機のModel L。
現在弊社三島事業場にて展示。)

高速冷却遠心機とは?

次の分類は高速冷却遠心機になります。このクラスの回転数はおおむね20,000 rpm(50,000 ×g)以上、最大ロータ容量は500 mL × 4本 ~ 1 L × 6本の遠心機ということなります。ただし超遠心機領域に迫るモデルも存在します。

高速冷却遠心機のフラッグシップモデル
Avanti JXN-30

最高回転数:30,000 rpm(110,500 ×g)
最大容量:1 L × 4本

その他の遠心機の分類になると、各社が独自性のある仕様を出しており、一般的な分類としてあてはめるのがなかなか難しい状況です。またの機会にご紹介します。

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