vol.11 RT-PCRとReal-time PCRを混同していませんか?

おかげさまで本コーナーに関して、毎号反響をいただいており、本当にありがとうございます。取り上げるテーマのリクエストもいただいており、今回はリクエストの中からテーマを選びました。

「RT-PCRとReal-time PCRについて混同されているようなので、ベックマン博士に取り上げてほしい」
というリクエストでした。
このテーマは、直接的には遠心機に関することではないので、今回は若手研究仲間のポキート先生に解説をお願いしました。

RT-PCR ≠(ノットイコール)Real-time PCR

RT-PCR はReverse Transcription PCRです。

RT-PCRという言葉が、逆転写PCRとリアルタイムPCRの2つの言葉を表す略語として混同されて使われているようです。もともとRT-PCRは逆転写PCRを指す言葉として使われてきました。Reverse Transcriptionの頭文字をとってRTですね。それに対してリアルタイムはReal-timeの1語として表記されますので、同様に頭文字をとると本来はRのみになるはずです。

逆転写PCRとリアルタイムPCRは1つの実験系の中で使われることが多い言葉ですので略語は明確に区別したほうがよいでしょう。歴史的な重みを取って逆転写PCRをRT-PCRとして、またリアルタイムPCRは定量PCRとも呼ばれますのでQuantitative PCR (Q-PCR)と呼称したほうが研究についてディスカッションするときに誤解が生じないでしょう。