vol.5 あなたのサンプルをセットした多本架ロータは、水平にスウィングしていますか?
-多本架ロータのサンプル配置法 その1-

多本架遠心機でスウィングロータを使用するときには、回転軸に対して対角位置のバランス合わせは重要なことです。しかし、それだけではサンプルの入ったバケットは水平にスウィングしてくれません。バケット内の重心がスウィング軸上にあるように、サンプルを配置する必要があるのです。

【図1】正しいチューブの配置
【図2】誤ったチューブの配置

「コニカルチューブの底にペレットがどうして集まらないのだろう?」思ったことはありませんか?これは遠心チューブの配置が間違っていてバケットが遠心中に水平になっていないことが原因なのです。

例えば図1のようにチューブを配置すれば、図3のように正しくスウィングします。

ところが、回転軸に対して対角位置のバランスを合わせることばかりに気をとられ、図2のように配置しているのをしばしば見かけます。一見この配置は正しいようにみえますが、実は間違っているのです。この配置では、バケット内の重心がスウィング軸上にないため、遠心中は水平にスウィングしていないのです。

図2の上下のチューブ配置では、重心はスウィング軸より外側になり図4のように90°以下でスウィングします。図2の左右のチューブ配置では、重心はスウィング軸より内側になり図5のように90°以上でスウィングします。
これらのスウィングの状態は危険が伴うばかりでなく、ペレットが底の中心に集まらないことになるのです。
多本架ロータを使用するときには、回転軸に対してのバランスの他にバケット内の重心も考慮してチューブを配置してください。

【図3】正しいバケットのスウィング状態
【図4】誤ったバケットの
スウィング状態・スウィング軸より
外側に重心がある状態
【図5】誤ったバケットの
スウィング状態・スウィング軸より
内側に重心がある状態

関連情報