食品・飲料
粉末、乳液、懸濁液、そして空気の粒子分析を簡単に
成否が味や食感などのような主観的属性に左右される業界では、粒度分布、ゼータ電位、分子質量を始めとする成分に通じていなければなりません。
たとえば、粒度分布はアイスクリームやチョコレート、ケチャップの感覚特性に影響し、ゼータ電位は離乳食などの液体製品や「軟固体」製品の保存可能期間を判別するのに役立ちます。
ナッツ製品の殻粒子や乳製品の乳脂肪球粒子の分布測定でも、ミネラルウォーター中のプラスチック粒子の混入確認試験でも、炭酸飲料中での懸濁液の安定性を比較する場合でも、一貫して高品質な製品を実現できる、信頼性が高く使いやすい粒子分析ツールが必要になります。
飲食物に用い粉末、乳液、懸濁液の粒度分析は動的光散乱法、レーザー回折、コールター原理により行うことができ、ゼータ電位は電気泳動光散乱法により測定できます。
- 動的光散乱法では、液体の粒子を特性評価し、1 nmまでの測定が可能です。これは粒度分布を特定する上で非常に繊細な技術法であり、特に粒子の凝集や異物混入の検出に有効です。
- レーザ回折は、ナノメーターからミリメーターまでのほぼ5桁にわたる幅広いサイズ範囲にわたって測定可能です。
- コールター原理では、0.2~1,600 µmまでの特定サイズの範囲の粒度分布測定データを提供できます。単一粒子計測プロセスとして、現在の特性評価技術から得られる最高の解像度が得られます。
- 電気泳動光散乱法では、液体に含まれる粒子のゼータ電位を測定できます。
クリーンルーム技術
多くの食品・飲料研究および製造プロセスでは、気中粒子濃度、気流速度、気圧、および湿度が厳密にコントロールされたクリーンルームで作業をしなければなりません。
空気中、あるいは製造する飲食物に含まれる粒子をモニタリングする必要がある場合には、弊社の粒子分析技術により、要求される品質基準を達成、維持する上で必要となる正確で信頼性の高いデータが得られます。