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造血器腫瘍におけるフローサイトメトリー検査の有用性 ~10カラー解析の使用経験を中心に~

兵庫県立がんセンター 検査部
米澤 賢二


概要

フローサイトメトリー検査(FCM検査)は造血器腫瘍の診断に必須で、抗原を検索することで細胞の系統・分化・機能の鑑別ができ、経過観察・治療効果判定にも有用です。FCM検査は迅速な報告が可能であり、遺伝子・染色体検査や病理検査などに先行して臨床医に結果が届くため、診断の方向性に影響を与える重要な検査となっています。

私は2000年より一貫して血液検査に従事し、FCM検査に携わってきました。造血器腫瘍の診断が形態学を中心とするFAB分類からWHO分類へと移行しFCM検査や遺伝子・染色体検査に比重が移る中で、FCM検査は機器の高機能化、蛍光標識抗体の多様化と著しく進歩してきました。その中でも近年の8カラー以上のマルチカラー化は、我々血液検査に携わる臨床検査技師や血液内科医にとって、ドラスティックな変化でした。特に、ごく僅かな検体量で多くの抗原が検索できること、個々の細胞上で同時に多くの抗原を同定できることにより、従来法で検出できなかった僅かな腫瘍細胞を検出できる可能性があります。

当センターでは以前より4カラー解析による造血器腫瘍FCM検査を行ってきましたが、Navios EX 導入に伴い造血器腫瘍における10カラーFCM検査を開始し、臨床医には『FCM検査の概念が変わった』と大変好評です。造血器腫瘍におけるFCM検査の重要性や10カラーFCM検査の有用性および注意点などについて、実際の症例なども交えてお話しできればと考えています。

(※ この動画は、2018年11月21日開催のWebセミナーを配信用に編集したものです。)


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